山中鹿之助はかつて幾多の戦場で活躍し、数々の武勲をうち立てた世に隠れなき勇者であった。 “#071 山中鹿之助、若武者の初陣談を見極めること” の続きを読む
#018 妖物は豪傑に勝てないということ
土屋侯の領地、土浦の家士に小室甚五郎という者がいた。大層気が荒く、日頃から鉄砲を好み、山で猟などをして楽しんでいた。 “#018 妖物は豪傑に勝てないということ” の続きを読む
#004 小野次郎右衛門、島流しに遭うこと(召し帰されること)
世間にひとりの馬鹿がいた。両国のあたりに「剣術無双 誰であろうと真剣で立ち会え たとえ斬り殺されようとかまわない」と看板を出し、日々見物人が鈴なりになっていた。 “#004 小野次郎右衛門、島流しに遭うこと(召し帰されること)” の続きを読む
#003 小野次郎右衛門の出世のこと(伊藤一刀斎のこと)
剣術の流儀を広めるために諸国を修行しながら巡っていた伊藤一刀斎は、あるとき大阪へ向かう淀の夜船に乗り合わせた。この船の船頭は腕力には相当の自信を持っており、一刀斎が木刀を携えているのを見て言った。 “#003 小野次郎右衛門の出世のこと(伊藤一刀斎のこと)” の続きを読む
#002 下石道二斎のこと
宝蔵院の末弟子に道二斎という男がいた。磨き上げた槍術の技が大猷院様のお耳に達して御前に召され、別にお召しのあった素槍の達人である浪人と試合をするよう仰せがあった。 “#002 下石道二斎のこと” の続きを読む