吉宗公の御代に両国橋の掛け替えがあった。工期がたびたび遅れ 担当役人らも何度か交代となったため、町の噂にも「両岸から伸ばした橋が川の真ん中で合わないんだとよ」「また、工事が失敗したらしい」と現場の不出来を取りざたす声がかまびすしかった。 “#007 両国橋の掛け替えのこと” の続きを読む
#005 有徳院様の弓の格言(御仁心のこと)
ある年、有徳院様が郊外へ出かけた際、遠い木の枝に鳶が止まっているのをご覧になった。弓を用意するよう仰せられ、狙いを付けられたところ鳶は飛び立ってしまったのだが、 “#005 有徳院様の弓の格言(御仁心のこと)” の続きを読む