あるとき、沢庵が但馬守の屋敷を訪れたところ、門番の詰所に一首の歌が掲げられていた。 “#041 柳生家の門番のこと” の続きを読む
#040 柳生但馬守、心法は沢庵の弟子であること
柳生但馬守宅の門前を通りかかった僧が、剣術の稽古の音を聞いて嘲り笑った。「そこそこ使えるようだが、これで御師範などとは片腹痛いわ」 “#040 柳生但馬守、心法は沢庵の弟子であること” の続きを読む
#004 小野次郎右衛門、島流しに遭うこと(召し帰されること)
世間にひとりの馬鹿がいた。両国のあたりに「剣術無双 誰であろうと真剣で立ち会え たとえ斬り殺されようとかまわない」と看板を出し、日々見物人が鈴なりになっていた。 “#004 小野次郎右衛門、島流しに遭うこと(召し帰されること)” の続きを読む
#003 小野次郎右衛門の出世のこと(伊藤一刀斎のこと)
剣術の流儀を広めるために諸国を修行しながら巡っていた伊藤一刀斎は、あるとき大阪へ向かう淀の夜船に乗り合わせた。この船の船頭は腕力には相当の自信を持っており、一刀斎が木刀を携えているのを見て言った。 “#003 小野次郎右衛門の出世のこと(伊藤一刀斎のこと)” の続きを読む