そう遠くない昔、紀州公が神代のサカツラの箙を弓町の職人に発注された。 “#061 弓術故実のこと” の続きを読む
#060 江戸びいきの句のこと
京都のさる堂上が関東風の祭を笑って、次のような狂歌を其角に見せた。 “#060 江戸びいきの句のこと” の続きを読む
#059 水野家士岩崎彦右衛門のこと
有徳院様の御代に御取立に預かり老中として勤仕した水野和泉守は、元々小身の旗本の倅であり、俗世間のことをもよく見知っていた人であった。 “#059 水野家士岩崎彦右衛門のこと” の続きを読む
#058 小刀の銘のこと
大石良雄(※内蔵助)のものと伝えられる小刀を見たことがあるという話を柘植長州がしてくれた。 “#058 小刀の銘のこと” の続きを読む
#057 酒井忠貫、倹約を守ること
酒井修理太夫忠貫は、まだ年の若い人である。学問を好み、下屋敷に学校を開いて老若を問わず学問に取り組ませ、また、武芸をも殊の外熱心に奨励したという。 “#057 酒井忠貫、倹約を守ること” の続きを読む
#056 紀州治貞公賢徳のこと
紀州公がまだ左右大夫だった頃のことである。公は甚だ慈悲深く、下々の者を大切にしておられた。 “#056 紀州治貞公賢徳のこと” の続きを読む
#055 倹約を守る歌のこと
現在の紀州公は、左京太夫だったころから文武に長けたうえ聡明なことで知られていた。 “#055 倹約を守る歌のこと” の続きを読む
#054 位を賜った犬のこと
天明元年、酒井雅楽頭が命を受け上京した際のことである。まだ壮年の雅楽頭は数匹の狆を飼っていた。 “#054 位を賜った犬のこと” の続きを読む
#053 河童のこと
天明元年の八月に仙台河岸伊達候の蔵屋敷で河童を叩き殺し、塩漬けにしたという事件の顛末を松本豆州が図持参で教えてくれた。 “#053 河童のこと” の続きを読む
#052 嫁ぐ娘に詠んだ歌のこと
ある身分の高い家の娘が、あまり前例のない先へと嫁いだ。公家と武家、あるいは農家と商家など、異なる家の間での婚儀はうまくいった試しがないと世間で言われるように、この夫婦の間にも冷たい風が吹いていた。 “#052 嫁ぐ娘に詠んだ歌のこと” の続きを読む