#051 片目の妻が詠んだ歌のこと

 

ある男が片目の女を妻に迎えた。あるとき、夫婦喧嘩のついでに男が目のことをあげつらったところ、妻は次のような歌を詠んで聞かせた。

みめよきは夫の為のふた眼なり女房は家のかためなりけり

(妻の容姿が優れているのを夫は喜ぶものですが、家の固め(片目)となることこそ本来の役目です)

夫もなるほどと思い、その後は諍いを起こすことなく暮らしたという。

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