#017 南光坊の書を写したもののこと

私の許を訪れた八十余りの老翁が、南光坊の書いたものを写したものだといって下記を持参した。これを写して記す。

 

  前   後   今   急   越   法    悪   仏   善
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  善 ― 生 ― 一   慎 ― 度 ― 前    悟 ― 心 ― 一
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  見   安   知   立   無   治    起   同   止

  人身精気散乱せざるを謂う也

・今生見て前世を知る。後生安し一生善

・法度立て急度治る。越度無し前度慎

・善心起て悪心止る。仏心同じ一心悟


  • なんこうぼう 天海。安土桃山〜江戸初期の天台宗の僧。徳川三代の政治顧問。号は南光坊。勅諡は慈眼大師。会津の人。諸宗の学問を修め、川越の喜多院に住したが、徳川家康の帰依を受けて政務に携わり、のち比叡山の南光坊に移って宮中にも法を説いた。〈日本国語大辞典〉

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