ある男が片目の女を妻に迎えた。あるとき、夫婦喧嘩のついでに男が目のことをあげつらったところ、妻は次のような歌を詠んで聞かせた。
みめよきは夫の為のふた眼なり女房は家のかためなりけり
(妻の容姿が優れているのを夫は喜ぶものですが、家の固め(片目)となることこそ本来の役目です)
夫もなるほどと思い、その後は諍いを起こすことなく暮らしたという。
耳袋/仙境異聞/勝五郎再生記聞の現代語訳とか
ある男が片目の女を妻に迎えた。あるとき、夫婦喧嘩のついでに男が目のことをあげつらったところ、妻は次のような歌を詠んで聞かせた。
みめよきは夫の為のふた眼なり女房は家のかためなりけり
(妻の容姿が優れているのを夫は喜ぶものですが、家の固め(片目)となることこそ本来の役目です)
夫もなるほどと思い、その後は諍いを起こすことなく暮らしたという。