南蛮渡来の品であるという。小さな蓮花を干し固めたようなものであるらしい。いずれの御代からか、将軍家の御産の折りに安産のまじないとして用いられるとのことである。
器に水を張り、これを入れておくと、御産が進むにつれ器の中を泳ぎ廻る。無事お生まれになると開く。また、出産後に血が治まるにつれ元通りの姿となる。不思議な物であるという。以上、奥勤めをした老人の物語をここに記す。
耳袋/仙境異聞/勝五郎再生記聞の現代語訳とか
南蛮渡来の品であるという。小さな蓮花を干し固めたようなものであるらしい。いずれの御代からか、将軍家の御産の折りに安産のまじないとして用いられるとのことである。
器に水を張り、これを入れておくと、御産が進むにつれ器の中を泳ぎ廻る。無事お生まれになると開く。また、出産後に血が治まるにつれ元通りの姿となる。不思議な物であるという。以上、奥勤めをした老人の物語をここに記す。